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GGST_Evo2024振り返り+チャンピオンNitroの紹介

GGST_Evo2024振り返り+チャンピオンNitroの紹介

https://pbs.twimg.com/media/GTEBr-vbkAAtqK7.jpg


Evo2024_GGST部門はNitro(ジャックオー・ジオヴァーナ)の優勝、日本勢のたつま(ソル)が2位ということで幕を閉じた。
全体の感想と、優勝者であるNitroの紹介を書いていく。

 

全体
まずもって事前シード・過去実績的にものすごく荒れた。これこそが、こうなってしまうのがEvo、といった感じ。
具体的にはtop24のWinners側通過をかけた8名のうち「DaruIno以外の7/8が予測通りのトップシードではない、さらにtop16のシードですらRedDitto,たつまの2名なので5/8が下位シードからの進出」という形。
結果的にtop4にはたつま,RedDitto,Zandoの高シードプレイヤー3名がしっかり残る形にはなったが、優勝は下位シードのNitroとなった。


経過
bracket

Evo2024_GGST_bracket - Google スプレッドシート

GGST_Evo2024_bracketレビュー - setofuumiのblog

Winners側をbracketレビューの8分割方式で書いていく

S334a(N355,P354) 通過:Jack(ケイオス)
シードはsupernoon,みぐみぐ。みぐみぐは不参加でDQ。通過をかけたカードはシード通りのsupernoonと噂のJack。結果は0-2からリバース3縦でJackが逆転勝利。ちなみに↓のMarveloとの決定戦も逆転勝利だった。Jackは結果的に壇上W側進出→2-3,2-3での敗退で5位。「伝説」になるにはあと一歩だったが、オン無双の実績に恥じないパフォーマンスを見せた。
https://youtu.be/1Gf-4aMO6b4?t=31426

S334b(N374,P356) 通過:Marvelo(チップ)
EMEAのZando,Patachuが上位シードだったがPatachuが不参加DQ
Patachu側はその次のシードのApologymanが順当に上がってきたが、Zando側は北米のMarvelo(チップ)がZandoを破って上がり、Apologymanにも勝ってWinners通過となった。MarveloはApologymanと同じMvC出身でGGSTは初期から精力的に活動してきたベテラン。北米のチップの実績者と言えば今まではBeanだったが今回はMarveloが最高成績者となった。


S336a(N415,P416) 通過:Daru_I-no
韓国(日本)ダルイノとブラジルRang13のブロックだったがここは順当に2人が勝ち上がり、決定戦は圧巻の内容でダルイノ3-0勝利。

S336b(N417,P433) 通過:Nitro
TempestNYCとRedIAmNotディキンソンのブロックだったが、ここを上がってきたのがNitroだった。RedIAmNotを3-2、Tempestも本当にギリギリの3-2で倒してしまった。https://www.youtube.com/watch?v=1Gf-4aMO6b4&t=30705s


S374a(N376,P375) 通過:RedDitto
シードはVerixとRedDitto。さすがにここは順当…と思いきやSQがVerixを討伐。次の決定戦でのラムレザルミラーはRedDittoが制してこのブロックwinners抜けとなった。

S374b(N413,P414) 通過:たつま
Leffenと日本たつまのブロック、ここは激戦ブロックだったが結果は順当に進み、決定戦でたつまが3-2でLeffenを撃破。winners通過となった。

S376a(N434,P435) 通過:MjKurase
シードはUMISHOとTige_popだったがMjKuraseジョニーがUmishoに3-2、さらに次のTiger_popも3-1で勝利し完璧なupsetを達成。MjKuraseは昨年Evoまではケイオスだったが(ちなみに日本ナゲと当たり2-3)今年はジョニーに変更、オン大会はtop16くらいが平均の成績だったがとにかく積極的に参加していた人。

S376b(N436,P437) 通過:OoeyGooey
Slash,Aarondamacのブロックで、ここでSlashが下位シードのFRIJOLES GUAPO/Papple(ファウスト)に敗北。FRIJOLES GUAPOはPappleの名前でたびたびオン上位になっていたプレイヤーで地元ベガス勢。
その隣の山はシードのLucien/LukeSFL(ケイオス)が欠場のためその下のシードのOoeyGooey(アンジ)が上がり、Frijoles vs OoeyGooeyは3-0でOoey勝利。Slashの山を制した。
ここからがそのまた隣のAarondamacの山の話になるが、こっちはシード通りAaron-Beanが当たりBeanが3-2で辛勝。
決定戦はOoeyアンジvsBeanチップとなり、これをOoeyが3-2でギリギリ勝利。まさかまさかのWinners抜けとなった。

 

Top24
これでWinners8名が出揃い、あとはLosersへ。
Winnersの結果Jack,Nitro,たつま,Ooeyが通過。Jackはオン無双のたつまは日本代表の実績通り通過、Nitroはここも上位シード者のDaruINoだったがこれも破り上位シード者を3人破っての壇上。Ooey-MjKuraseはお互い低シード者のまさかの決定戦だったがこれをOoeyGooeyが勝ちきりW壇上となった。

 

ちなみにOoeyGooeyはUmishoがEvo優勝した後のFropstyFaustings2023でUmishoを破っているアンジ。活動はほぼ地元の対戦会というタイプで地元に近いオフ大型大会に数回参加している…という人。Evo2023でも33位、今回もブロック内シードはもらっており(setofuumiスプシでs3のところ)全く無名なわけでもなかった。
ただ2023のころから「ひどい名前」とは言われており今回もPunkが反応していた。https://x.com/PunkDaGod/status/1815122526835744871
OoeyGooeyChewySnickersは翻訳ソフトだと「グジュグジュと歯ごたえのあるスニッカーズ」。おそらく擬音みたいなもんだと思うので「ねばねば・ネチョネチョに噛んだスニッカーズ(菓子)」みたいな感じ?

 

Losersは16名が通過したわけだが、Winnersで落とされた上位陣がほぼ丸ごと残っておりほぼAWT決勝。特に上から3番目のブロックは「Verix 3-2 Tempest」「Verix 3-1 Slash」となっており本当にAWT2023のWF,GF再現といった形に。
結果的にLosers決定戦にはZando,Leffen,Verix,RedDittoと実績者が揃い、ZandoとRedDittoがL通過した。RedDittoはたつまに負けL落ちしたもののUmisho→Verixと破っての壇上。昨年のEvo9位を上回る驚異のパフォーマンスだった。


Nitroについて

詳細はLiquipediaが詳しい。

liquipedia.net


・出自
NitroがデビューしたのはDBFZ、目立ち始めたのは2020年のコロナ禍で大会がなくなった時期の北米東オンラインで、結果的にその年の「Dragon Ball FighterZ National Championships - USA East」で優勝している(この年は北米に関しては東西分割でのオンラインのみ)https://kakuge-checker.com/topic/view/07071/
その翌年2021でも北米公式優勝、大会が復活した2022年には7月「公式世界大会」8月「Evo2022」と続けてGFをフランスWawaと戦い、どちらも2位になった。

・GGST
GGSTはDBFZと並行で初期からずっとプレイしていた。
2021はソルで北米オン大会上位に入っており「北米のソルはPunkかNitro」という状態。
2022はキャラをジャックオーに変更(ジオヴァーナはこのジャックオー変更が馴染んだあたりから使い始めていた記憶がある)、オンラインはあまりでなくなったがオフ大会にはきっちり出場してなんとEvo2022ではTop16。しかもこの時DBFZのtop8とGGST_top24が同時に進行しており往復しながらこの順位を取ったことになる(DBFZは2位)。
2023はDBFZと並行でGGSTにも出場。北米内大会でtop8に行くかいかないか…といった順位で推移。2024も似たような感じでさらにGBVSRも開始。こちらも北米top8レベルの成績を残している(Evo2024ではtop48)
Evo2022のころよりはDBFZも規模縮小、GGSTもそこまで上位進出がないのでこれからGBVSRがメインになっていくのか…と自分は感じていたがなんとまさかのGGST優勝であった。

また2023年に北米有名チーム「FlyQuest」が北米上位陣を大量獲得した際に所属。GGSTはTempest,Razzoで、NitroはDBFZチャンピオンとして獲得されたのだろう。
結果的に今年2024のFlyQuestはTempestNYC,Punk,Nitroの3人のEvo(EvoJP)優勝者を輩出したことになる。