WinterBrawlXは2月末にアメリカ東部で行われたスト5はじめての北米大型大会。
なおCPTではない(同じ週に欧州で初のCPTが開催されていた)
伝統ある大会であり、西から遠征してきたF.Champらを、東はGoldenCenが主催するNLBC組(Sabin,LIJoe,Moonsら)が迎え撃つ格好になった。
結果
Winter Brawl X Results – Shoryuken
自分が書いた結果
決勝の動画
優勝したのは東のLIJoe。
2015.12.14 | Casuals:LI Joe | Games
闘劇経験もあるLIJoeだが、昨年末にRedbull記事で紹介された段階では「プレイヤー兼トーナメントオーガナイザー」とされており、記事全体としては「プレイヤーから運営側へ」といったニュアンスを感じ取ることができる。もとより遠征して大きなトーナメントを制する…といったプレイヤーではなくて、地域を支えているベテラン、という存在だったわけだ。
その彼が西からの遠征勢を倒しまくり、最後はLoosersから逆転優勝してしまった。スト4の時代もそうなかったであろうビッグタイトルを獲得した衝撃は、GF直後の録画の様子からもはっきりとわかる。
そしてこの後、Evo2016で再び彼がヒーローとなったのは皆さんご存知の通りである。
逆転を許し、準優勝だったのは西のNoCal勢のJulio。
スト4時代から強豪ではあったものの、大きな結果はない。4時代に躍進したSoCal-WNF組の華々しさと比べると、まったく目立たない存在だった。
そんな彼に注目する人物がいた。Julioの友人で、Topanga弟子だった須田くんである。
先に言わせてくれ。今年はJulioが来る!
— ラムネ (@lamune1219) 2016年2月26日
この大会ではWFで勝利したのち、GFで逆転されてしまうことになるが、その後のCPTシーズンで大活躍。SoCal組のChrisT、Brentt*1との「TeamKen=Trinity」としてケン旋風を巻き起こしたのはご存知の通り。結果、世界ランキング10位。文句なしでCCFinalに出場する。まさに「Julioが来る」一年の、その始まりはこの大会だった。
スト5初めての大型大会、ということで見ていたが、その後は東西のプレイヤー層を意識することにもなった。それになにより、LIJoe、Julioが後に活躍したことをより一層楽しめたと思う。
今年一年はCPTおっかけもあって自分でもびっくりするくらい大会を見たのだが、その見続けるモチベーションを生んだのはこの大会だし、「今年見てよかったものは?」と問われたら、「CPTではない」この大会を挙げると思う。
*1:ちなみにこの大会ChrisTは不参加。Brenttはチーム戦で活躍している。