setofuumiのblog

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CPT2017プレイバック Part.4「Canada・ChicagoのFGC」

あるいは「北米FGC戦国時代」

北米事情的には西海岸カリフォルニア、東海岸ニューヨークが強い地域とされ、どうしてもその対決に注目されがちな状況があったが、近年は他の地域もFGCとしての存在感を増している。

 

「Toryuken VI」
http://vsbase.net/sfv/tournaments/id/130/
5月に開催されたカナダ・トロントでの大会。USA勢プロプレイヤーも多数参戦。この大会でカナダ勢が活躍。Top4こそ遠征USA勢に独占されてしまうものの、Ricki,Jwong,F.Champ,SnakeEyesから勝利、5位タイの2人はどちらもカナダ勢という結果になった。
ちなみにカナダの中心都市トロントは西にいけばシカゴ、東にいけばニューヨークでどちらも800kmくらい。日本でいうなら東京、九州、北海道くらいの距離関係である。
この後も一年通して(良く知られるカナダカップだけではなく)カナダでのイベントは多く開催され、ビッグタイトルは取れないもののカナダ勢はトッププレイヤーと互角に戦い存在感を示すことになる。またMvCではMarvelPCGOD=QuackBotがEVOのUMvC3で大活躍、TeemoがカナダカップMvCIで並みいる北米強豪を倒して優勝している。


「ComboBreaker」
http://vsbase.net/sfv/tournaments/id/133/
5月翌週に行われたシカゴでの大会。近年の成功によりプレミア大会に格上げされた。ComboBreakerはメイン種目の大型大会としては勿論、スカルガールズのコミュニティあげての大会参加や、イベント会場全体への工夫などから非常に評価が高まっている。シカゴ地域で根付いてきた「ミステリートーナメント」のような特殊ルールによるイベントも人気が高い。

Combo Breaker:成功の秘訣

この大会で活躍したのが、このシーズンからシカゴへと移住してきたBrian_Fである(それまではフロリダ勢)。Brian_FはS1の時期から高ランクバイソンとして認知されていたようで、Twitch,YoutubeTwitterでの活動も盛んだったらしい。
シーズン開幕戦のFinalRoundのプールでももちと接戦を演じたのち、地元シカゴでの対戦会でも優勝。そして次のプレミアDreamHackAustinではSmugとの同キャラに勝利

(埋め込みうまくいってないかも。時間指定は6:03)

youtu.be


その見た目、立ち振る舞いも非常にクールで人気獲得。強豪と認識されつつあったが、この地元ComboBreakerで4位入賞。ついにブレイクした格好となった。

そしてシカゴ勢でもう一人あげなければいけないのがTheCoolKid93である。CoolKidはS1のころからシカゴ上位のプレイヤーで、S1のシカゴ対戦会ランバトでは1位を獲得。決勝大会に出場している(当時はアレク・ラシード)。
S2でもラシードを使い地域上位であり、6月のランバトではそれまで無敗だったBrian_Fを倒して優勝。この年から「地域対抗3on」となった地域ランバト・RedbullProvingGroundのシカゴ代表となる。
https://smash.gg/tournament/red-bull-proving-grounds-2017-season-1-finals/details
https://www.twitch.tv/videos/154169476
https://www.twitch.tv/videos/154411636
CoolKidといえば「やたら大声で応援する奥さん」が有名だが、それが初めて目立ったのがこの大会である。CoolkidはここでチームメイトのBrianFを越える活躍を見せるが、残念ながらシカゴチームは決勝に残れなかった。
CoolKidはその後、EVOに「Wong-nation」つまりJwongの支援を受けて出場したり、秋季シカゴランバトでアビゲイルをメインで使って3回全部優勝したり、秋季ProvingGround決勝でもシカゴ代表として活躍したりしていた。
秋季決勝アーカイブより、SoCalの有名人BushinStyleとのラシードミラーで大騒ぎする一幕

www.twitch.tv
そしてCoolkid(とその奥さん)が「RedbullBattleGround」で大ブレイクしたのは皆さんご承知の通りである。

シカゴ・中西部地域はここ数年で一気にFGCとしての地位を確立した感があり、また紹介したSFVだけでなくMvCでもJoeyD、DualKevin(UMvC3EVO上位、MvCIでも活躍中)といったトッププレイヤーを生んでいる。
来年以降の北米FGC勢力地図が一体どうなっていくのか、まったくわからない。