setofuumiのblog

格ゲーを見ます

Esportsってなんなの?という話

「なんなの?」に対してよく説明される解説(ゲームの種類、イベント、歴史、プレイヤー、賞金などなど)はわかっている前提で全部省略して、私見を交えながら書きます。

 

・アジアインドアゲームズ

アジアインドアゲームズ - Wikipedia

アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ(2013/仁川)‐ JOC

 

日本においてですが、基本的にはこれのことだと思っておけばいいのではないか、と思います。大会自体は色々紆余曲折がある感じですが、「Esports」として07、09、13とやっていて17年にもあるだろう、という段階なんじゃないかな、と理解をしています。

 

 ・JeSPA(日本eスポーツ協会)

日本で最近話題になった「協会」の「JeSPA」は明確にここを目指している団体、ととらえていいでしょう。この協会主催の大会は既存のゲームコミュニティを通じてギルティギアFIFAカウンターストライクの3種で行われたので、恐らく種目が決定してから同じようにコミュニティの力を借りて予選会を行う、という流れになるのではないかな、と予想しています。

後で書いたやつ

日本eスポーツリーグってなんなの?という話 - setofuumiのblog

 

・JPeF(日本eスポーツ連盟)

ASCII.jp:日本プロeスポーツ連盟(JPeF)設立 プロゲーマーの興行ビザ取得も実現

一方こっちは「連盟」。ビザがどうこう、というのはlolにおける韓国からの移籍のことで、いわゆる「助っ人外国人」がちゃんと認められた、といった感じ。いまのところ日本でlolの大会、リーグを仕切っているところと一緒に何かをやっていく団体、という理解をしています。

 

私見をだらだら書きます

なんか急に降って湧いたかのような扱いをされる「Esports」という概念ですが、一応こんな感じになっていて、フラットに見るならば「ローカルな室内スポーツ」「エクストリームスポーツ(Xスポーツ、Xゲーム)」「マインドゲーム(チェスや将棋)」と並ぶものとして「エレクトロニックスポーツ(Esports)」とカテゴライズされています。

プレイヤー側からはどうしても「うさんくさい」というフレーズが出てしまいがちですが、経緯があってこうなっている、という理解はしておきたいですね。

とまあそういう風に言うことはできるのですが、カバディやペタンクといった「どんなものかは知ってるけど競技大会ってあるんだ」といったものもあります*1。要するにそういったカテゴリでもあるわけで、その上で「競技が採用されるなら日本代表がいた方がいいよね」という動きが前述の団体なのだ、と思っておけばいいのではないでしょうか。

 

また、「スポーツ」というフレーズからはプロ、年俸、契約、企業のスポンサードなどが想像されることが多く、それを前提としたコメントがされることがままありますが、採用競技一覧を見ればわかるように全部が全部企業スポンサードで動いているわけではないですし、そもそも、インドアの種目よりも「上」つまり正式なオリンピックで採用されている競技でも「スポンサードされて興行をするスポーツ」はごく一部です。たとえばカーリングのことを、フェンシングのことを、ボートのことを我々はどれくらい知っているのか?という話でもあります。「スポーツなのだから」的なコメントをする場合はそういう視点も必要ではないかな、と思います。

 

さて、ここまでいわゆる「オリンピック」に焦点を当てて書いてきましたが、競技の大会というのはオリンピック協会だけのものではないのもまた事実です。野球やサッカーなんかはよく「国内リーグの方が優先」なんてことが言われますし、スノーボードで服装や態度が話題になった人は「日本代表」というより「Xゲームの選手」って感じでした。もし将来的に「Espotsでオリンピック」となったとしても、それはあくまで世界大会の一つでしかない、とされるかもしれません。そもそも「大会」というのは決まった形があるわけではないし、それはゲームに関してもそうです。MOBAのように企業主導のものもあるし、格ゲーのようにコミュニティが主導のものもあります。

ここからは完全に自分の印象の話なのですが、私は格ゲーを見てきて「コミュニティ主導」であるところにすごさを感じていて、それはアメリカのEVOもそうだし、日本でもゲーセン、プレイヤー、コミュニティがシーンを作ってきたと言えます。それらが既に「出来上がっている」ということはかなりすごいことなのでは、という感覚です。であればこそ、「Esportsとかうさんくさい」と拒否するよりはもっと「力が必要?協力してやってもいいよ?」くらいの鷹揚な感覚でいればいいんじゃないかな、と思っています。

*1:もしそれらに造詣の深い方がいたら失礼な物言いになってしまうことをお詫びします