setofuumiのblog

格ゲーを見ます

infiltrationがBANされた話

あまりにも文脈がぶっとんだコメントが多いと感じるので俺の理解を書きます

 

直近は2022/06/04のこれ
https://twitter.com/CapcomFighters/status/1532873937377341441

まずここに詳細は書かれていない(violationsとしかない)

infiltrationに関しては5月にEVO,CB(と北米大会群)からBANされており、おそらくそれに追随したもの(後述)

もう一人に関してはFGC内においてかなりの脅迫的・暴力的メッセージを発していた形跡があるためそれが通報された可能性が高い(名前を検索するだけで出てくる)

 

時系列
ここからは時系列に並べる(ネットに時系列を完全に無視したコメントがかなりあるため)

2018~
裁判沙汰になったことに関してPandaGlobal,Capcomとの検討のうえ「自粛」、および再犯の際のlifetime banの警告がなされた
https://www.eventhubs.com/news/2019/sep/09/infiltrations-self-imposed-capcom-pro-tour-ban-lifts-four-months/

2019/08
Evo参加(サムスピ

2020/01
EvoJP参加(サムスピ

2020/09
infiltrationいわく「CoreAgamingの招待大会にスポンサーHitBoxの意向で出られなかった」

2021前半
韓国国内での色々(不正な行為をしたと告発され、国内スポンサーが離脱)
英語圏ではこの件は「tournament rigging」と表現されることが多い。検索すればredditの議論等が出てくる(本人はこれを「噂(Rumor)」レベルだとしている)

 

2021/05 CPTO_AsiaEast参加
2021/07 infiltrationいわく「ten/oのGGST大会に出られなかった」
2021/11 FirstAttack2021(プエルトリコ)参加 
2021/11 CPTO_AsiaEast参加
2022/02 CPTO_Finals参加
2022/02 ARCREVO日本韓国 参加
2022/04 TexasShowdown(北米)エントリー→欠席

2022/05
EVO,CB(および北米大会群)からのBAN
これも詳細はなく、メールで"違反"とだけ通知されたのみ

これらを本人が説明したtwitlonger
https://www.twitlonger.com/show/n_1ss1ls9

2022/05
↑の内容をtwitch配信で語った際の内容でtwitchからのBAN,動画削除

2022/06
CapcomからのBAN

*参考:2022/05のtwitlongerの内容を英語インタビューで語ったもの。通訳としてFGCの中核人物であるburnoutが入っている
https://www.youtube.com/watch?v=vesLGqZjEXI

自分の理解

・2018~の件は所属のPGが間に入って様々な検討した結果「謹慎」という形になった
・2019Evo参加は反発もかなりあった(2018の時点で強硬な主張をする層、ありていに言えばアンチが生まれている)
・2020/09の件では時系列的にこの件を引きずったものと思われる(hitbox社はもちろん北米なので北米での雰囲気によるということだろう)
・2021/07の件は北米運営のten/oなのでこれと同様か、もしくは2021初旬の韓国国内の件
プエルトリコの大会は北米とかなり関係は深いが、2021年時点では出場している
・Texas大会は北米大会群のひとつの有名大会だが、エントリーは通している(結果は欠席、手続きがあったのかは謎。)
時系列的に「EVO,CBのBAN」はtwitchのBANとは全く関係がない(本人もtwitterのリプライなどでしているように「タイムマシンがないとあり得ない」
直近の事例は2021初旬の韓国国内のものだが、2020/09の件もあるので「2018以降、北米内で燻っていた雰囲気」の結果の可能性は否定できない
2022/06のCapcom発表はlifetime_banには触れていないため、5月の北米大会群の決定に追随しただけのものだと思われる。

自分の理解の結論としては「いろいろな要素があり(いずれの理由にせよ)BANになるのならば仕方がないが詳細が一切書かれておらず、それは説明の必要があると感じる」といったところ

 

個人的感想
格ゲーは個人競技ゆえ「所属・チームが間に入る」*1ということがほぼなく(PGのケースは極めて幸運なケース)、大会とコミュニティの意向がダイレクトに個人に向かうためちょっと危うさがあるなと感じている。
またこれは別に北米に限ったことではない。日本だってイベントや店舗に危害を与える人物への「出禁」は行われているし当然だと見なされるだろう。それを批判的に言及することも見たことがない。
あと「キャンセルカルチャー」を十把一絡げにして茶化せば勝ちみたいなのはネットによくあるが、6月の発表にあるもう一人の言動はかなり脅迫・暴力的なものだったようで、そこまで入れ込んで受け入れられますか?といった感じはする。
ただinfiltrationの件に関してはかなり「告発」が多く、またtwitch発言に関しては無理筋・意図的な「炎上」の雰囲気も多分に感じているのでそこはケースバイケースだろう。
大会はほぼすべてがコミュニティイベントである以上、その大多数が「この人物がいるイベントには参加したくない」となればそれはBANの理由になるのはしょうがない。
ではあるが、それにしても「これこれこういう理由のため」というのは必要だし、そこがブラックボックスになってしまっては色々とよからぬ可能性を感じてしまうのではないかなあ、と思う。たとえば根拠の不確かな"密告"やインターネットの炎上などに対しては一定の耐性が必要だと感じる。

*1:たとえば他のesportsだとチームが間に入ることで謹慎・社会奉仕などで落ち着くケースは多い