世界上位の強豪だらけのアジア地域ながら活躍したプレイヤーは結構いた。
「台湾・ZJZ」
なにはなくとも今年は台湾のZJZさんことウエコショウさんことGxBridgetさんであろう。
KOF14の国際的な大会が増えるにしたがって活躍の場を広げてきたZJZだが、sfvに関しては少なくとも今年の半ばまでは「たしなむ程度」だったと思われる。8月のEvo、これも8月の地元台湾プレミアでは出場はしたが好結果ではない。(キャラはコーリン?)
そして迎えた9月の日本TGSプレミア、毎回強豪が早々に姿を消すこの大会でZJZはメナトを操りなんとTop8入りをしてしまう。
https://smash.gg/tournament/capcom-pro-tour-japan-premier/event/capcom-pro-tour-japan-premier/entrant/1916949
そして10月のSEAMではEvo制覇しアジアに乗り込んだProblemXをプールで2度破っての9位。
https://beastapac.challonge.com/ja/SEAMSFVOPP7
さらにさらに突如PunkのサポートによってLCQにエントリー。昨年LCQ枠のネモにやられた意趣返しだとかLCQ枠が近いProblemXが困るだとか色々言われたが、結果はものの見事に優勝。CC本戦に出場となった(本線結果は負け負けで25位)。画像はスポンサー主Punkと勝利報告。
繰り返すが「8月までは」特筆するところのない結果だったのが9月からの4か月でこれほどの結果を叩き出してしまった。KOFの王のポテンシャル、今季のメナトの伸びしろを感じさせたが、それに加えて「台湾のローカル対戦で仕上がった」という点もあるだろう。台湾では毎週の激しいオン大会やローカルイベントがあり、そこでZJZは8月後半以降はほとんど勝ちっぱなしの好成績だった模様。
らいぷーさんがチェックしてたやつでその様子がうかがえる
https://twitter.com/search?f=tweets&vertical=default&q=%40Re_licenseplate%20ZJZ&src=typd
firemanruby氏主宰の定期オンライン大会で最近3週連続優勝していたウエコショウ
— らいぷーさん (@Re_licenseplate) September 22, 2018
台湾勢はもとからシャオバオ,YORO,Tamsui(淡水人),Kagami,YoYoTai,台湾大門といった面子が石油王と並ぶレベルの実力でしのぎを削っており、Evoやアジア圏の大会で下剋上することもよく見られた。その中でトップレベルにまで仕上げたZJZが活躍をするのはある意味必然であったのかもしれない。
本来のKOFの活動もあって来年はどうなるのか全く分からないが、来年の動向が最も注目されるプレイヤーである。
「中国」
シャオハイ以外は謎が多かった中国勢だが、今年はそれ以外のプレイヤーも活躍が結果としてあらわれることになった。
S1から活躍していたUDは日本勢も多かったマレーシア大会で2位、ほか入賞5度。
9月中国プレミアでは日本・アジア上位陣が多数参加する中、HuangYangMian/黄洋面(是空)、PITHEAD/坑头仔(ファン)の2人がTop8、7位となった*1。
中国『スト5』CPTプレミア大会「Final Fighters China」結果
そして激戦の日本TGSプレミアではQiuQiuが9位。あわやTop8壇上といったところまで進んだが、W側で負けた日本TrashBoxに再び敗北。TrashBoxはこれまでの日本プレミアで続いていた日本ローカル勢によるTop8進出を守った。
https://smash.gg/tournament/capcom-pro-tour-japan-premier/event/capcom-pro-tour-japan-premier/entrant/1947797
ちなみにQiuQiuは昨年中国ローカルに招待されたネモをユリアンミラーで完封勝利したプレイヤー
中国は様々な事情で謎の多い地域だったが、だんだんと「シャオハイだけではない」様相を呈しつつある。来年どうなるか全くわからない。
「シンガポール」
Xianの国シンガポールだが、今年は「Xianの弟子」Braveryが華々しいデビューを飾った。
地元SEAMオープンに参加。HumanBomb,OilKingと倒しさらには師匠のXianを越えてしまう。結果はXianに勝ってのW8進出だったがその後負け負けの9位。日本プレミアにはエントリーの問題?で参加できなかったようだが、これからの成長が恐ろしいプレイヤーである。
「オーストラリア」
SF4時代は名物大会ShadowlooShowdown周辺に存在感があったもののここ数年はあまり目立たなかった豪州だが、今年はバーディ使いのROFが気を吐いた。
https://smash.gg/tournament/capcom-pro-tour-japan-premier/event/capcom-pro-tour-japan-premier/entrant/2075776
なんと日本プレミアのプール初戦(!)でシード扱いのsakoに勝利してしまう。
うわあああーー!!いきなりですが、ROFさんのバーディーに負けてsakoがルーザーズへ!キッツい!!(>_<)
— akiki/あきき (@akikiwww) September 22, 2018
そのまま日本勢を倒しプールをW側で抜け、33位に入賞した。
SEAMオープンでもときどに対して1R先取してあわやだった
このROFというプレイヤー、実は豪州で今年から始まった「Gfinity_AU」
https://www.gfinityesports.com.au/
参加チーム「Melbourne_Order」のメンバー。そしてこのチームなんと6-7月のS1,11-12月のS2*2を連覇し、その立役者がROFだったという*3。
欧州のGfinityに続いてこちらも地域全体がレベルアップしていくのかもしれない…。