setofuumiのblog

格ゲーを見ます

FGCのポイントランキング(およびcircuitシステム)について

スト4、スト5を見てきた人にとっては「CPTランキング」が一番身近ですが、同じように「大会ごと、順位ごとにポイントが設定されており一定期間のランキングで競う」ことは当然ほかの分野にもあるのでその紹介。

 

・SmashGG

https://smash.gg/rankings

トーナメント表があるところ、と認識されているであろうSmashGG、ここは「ランキング集計サイト」としての側面も持っている。SmashGG自体が集計するのではなく、外部で運営されているランキングをゲームごとに一覧で表示している、といった感じ。

 

・SRK

Fighting Games World Rankings

誰しもどこかでみたことがあるであろうshoryukenによる各種ランキング。

期間を特に区切ってない、トレンド(話題)による加算など結構おおざっぱな感じ。

SF4、SF5だとここが有名。

 

スマブラ

全てのシリーズをカバーする「Smashboards」

https://smashboards.com/rankings/

WiiU版で詳細なランキングを運営する「PandaGlobalRanking」*1

https://smash.gg/rankings/smash4/series/panda-global-rankings-2/pgrv2

PGRは大会の規模、プレイヤーの質などを細かく設定している。

#PGRv2 Methods - Articles - Panda Global

このシステム上で日本人がランクインしたり、日本の大会が「Aランク」*2認定されたり、ということが話題になったりすることもある模様。

 

・CEOtakuによる「Burst League」(GG,BB,KOF

https://smash.gg/burstleague

アメリカにおけるいわゆる「アニメゲーム」最大規模大会「CEOtaku」…が中心となり、GG、BB、KOFでCircuitを行っている「Anime Fighting Game Community Circuit」というべきもの。

運営が認定した大会、コミュニティにおいて単純に参加人数で大会のランク(Tier)が決定され、Top8にはそれに準じたポイントが付与されるようだ。

「CEOtaku」の直前まで集計され、各ゲームのランキング上位は「CEOtaku」にトッププレイヤーとして招待、ということになる模様。

 

・UMvC3(アルカプ)「curleh-circuit」

https://smash.gg/curleh-circuit

UMvC3でもBurstLeagueと同様もシステムでCircuitが行われている。マグニのヘルメットのマークの「CurlehMustache」が中心、Yipesなど中心人物たちも協力している。最終的に上位者を決勝大会「Curleh Mustache Finale」へと招待するようだ。

このランキングを参照した独自の招待大会、イベントも行われている模様。

ちなみにBurstLeague、CurlehCircuitともに、ゲームコミュニティ+「@BearUNLV」(smashgg,PandaGlobal関係者)という形で行われているようだ

 

・スト5「Redbull Proving Ground」

https://smash.gg/proving-grounds

北米にある各地域コミュニティ・対戦会による「北米地域ランバト」というべきもの。上位者はredbull主催の決勝大会に招待。優勝すれば賞金やEVOへの旅券を獲得できる。

今年の詳細を私が書いたのはこちら 

Redbull Proving Ground 2017 第一回結果 - setofuumiのblog

 

 

・circuitというシステムについて

SRKRankingやスマブラはずっと前から続いてきたものですが、RBPGやburstleague,curlehciecuitは近年から開始されておりここ最近の北米の流行りといってもいいでしょう。地域の対戦会、そこから発展した大規模複合格ゲー大会、という北米スタイルが次の段階に向かっている、と言えると個人的に思っています。

さらに付け加えるならば、これらcircuitを構成するのは「ランキングの"ための"大会」ではありません。元から出来上がっていた各種の大会群を、ひとつの着地点を設定して盛り上げていくのがcircuitというシステムなのだ、と思います。

 

スト4、スト5のCPTにしてもそれは言えて、世界各地で行われる大会は「CPTのため」ではなく*3、「既にある」大会がCPT認定されているんだ、という認識をするべきかな、と思います。*4

RedbullPGにしてもそうで、Redbullの規模を考えれば「Redbull主催によるRedbull独自の大会」をいくらでも開催できるのにも関わらず、地域各地の対戦会を尊重した形式になっているといえます*5

昨今は企業が主導のいわゆる「esports」の時代ですが、こと格ゲー・FGCに関しては「コミュニティ」がいまだその中心にある、という捉え方をしていきたいな、と思っています。

*1:MarlinPie、rayray、punkらをスポンサードしていることでも有名

*2:年に数度しかない超大規模大会=Sランクを除けば規模、質ともに最高レベルということ。先日の東京での大会がAランク認定された

*3:特に2016は”ための”大会もかなり多かったのは否定できませんが

*4:CPTについて一言いいたい人のうちここを大きく勘違いしている人が多いように思います

*5:穿った見方をすれば"おいしいところは最後に持っていく"ともいえますが