MCZがTGSで開催するプレミア大会、結局64人の実績者が出場することになり「オープン大会」とはとても言えないような格好になってしまった。
日本開催のプレミアに出たい、という気持ちや実際に落選してしまった方の無念の感情は否定するものではないし、自分としてもTGSというスペースも時間も自由にならない場所での開催がプレミアでは良くないのでは、くらいは思う。
とはいえ、こうならざるをえなかった背景というのもまた存在するわけで、そこは受け入れていかないといけないんじゃないかな、と考えている。
背景としては
・そもそも「家庭用の大規模トーナメント」が発達していない
これはアーケード大国日本の裏返しで、近年こそ様々なタイトルで発達してきてはいるものの、やはり大会を開くのはゲーセン、あるいはゲーセンのネットワークによっての運営、という形が多かったため、急に家庭用の大規模大会をやってください、というのが困難だったろう、というのはある。
・そもそもオープン・シングル・ダブエリの大会自体が少ない
これも上記と同じような感じだが、基本的に1Dayでおさまる人数、時間でこなすのが普通であり、大規模になる場合はチーム戦にしたり、いわゆる闘劇スタイル(地方予選ののち決勝大会)にしたり…と、つまり予選あり・チーム戦・シングルエリミという逆の方向に日本の大会は進化していた、というのはあると思う(それはその方向の良さがあるとも思う)
・にもかかわらず、そもそも今年は家庭用・大規模・オープン・シングル・ダブエリの大会がいっぱいあった
自分がみたものでも、FGCによる九州杯、KVO&TSBによる大阪KSB、CyaC主催のJECとすでに3回も開かれている。あとこれはアケだけど西セガのStartingOverの6月大会は81名のシングル・ダブエリ大会であった。これに加えてtopanga番付がシングルエリミながら9回開催されている。
というわけで、全世界的に見ると「こんな狭いところで何回オープンの大規模大会やるんだ」というくらい大会が多いのが2015年の日本である…と自分は思っていて、TGSプレミアの是非はともかく、日本は大会がすげーあるよ、運営の人が頑張ってるよ、という視点で見るといいのかな、と思ったのでした。