setofuumiのblog

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なぜ今年のラテン(中南米)CPTは面白いのか

もくじ

1.なぜ面白いのか
2.これまでのラテン地域CPTの歴史
3.各国有力プレイヤー解説(長い)

 

なぜ面白いのか
・ドミニカ勢の台頭
・ブラジル内部での競争の激化
・2015以来のオープンプレミア開催

ドミニカ勢は説明不要だがMenaRD,Caba両名の遠征での活躍、そしてドミニカ国内でその2人と互角にやりあえている国内勢もいるため、ラテン枠は彼らが中心になるのは間違いない。ただ地域決勝+オープン開催地がブラジルでかなり遠いのが懸念。

一方そのブラジルだが、去年までブラジルを中心とする南米地域はBrolynhoの一人勝ち…といった感じだったのが今年になりその構図が少し変わりつつある。CPTオンラインこそBrolynhoの2勝で終わったが、定期的に開催される大規模オンライン*1ではBrolynhoが負けることもたびたびあり、そしてこれまで2回あったCPTブラジル大会では2回ともBrolynho以外が優勝している。

そして今年は2015年以来のオープンプレミア開催。時期的に地域外からの遠征も発生することが濃厚で、どのような結果になるのか全く予想できない状態になっている。
ちなみに大規模な「中米vs南米」という大会もこれまでほとんど発生していないため*2、今年の地域決勝+プレミアはその意味でも見どころになる。


これまでのCPTラテン枠の歴史

2014 ブラジルChuChuが出場(当時はよくわかんなかったがローカルなオンライン大会とかいろいろやってたらしい)
2015 ブラジルKeomaがブラジルプレミア優勝(遠征防衛)・CCでも活躍
2016 ブラジルBrolynhoがCC出場、ドミニカDRRayがラテン決勝優勝(遠征防衛)、CCでも活躍。チリのMiserioが地域枠出場権利獲得・辞退。プレミアなし
2017 ブラジルBrolynho、ドミニカMenaRDがCC出場。ラテン決勝(リージョンロック)ではブラジルのDidimokofが優勝、CCでも活躍。直前予選ではJochyが活躍、そしてMenaRDが本戦優勝。プレミアなし。
2018 MenaRDが優勝枠、CabaがGP枠確。BrolynhoもGP枠可能性あり、ブラジル開催のオープンプレミアあり、地域決勝部分でGP枠圏外1枠確定*3(BrolynhoがGP枠で行くかこの圏外枠で行くかが焦点)


プレイヤー解説

今年のラテン地域ランキング
https://capcomprotour.com/standings/?circuit=2018®ion=la&pg=1&list_view=&lang=

とりあえずこの状況でランキングがあと3大会→地域決勝+オープンということになる。以下長いのでおまけ。とりあえずこの順位がわかってれば楽しめます。

以下国・プレイヤー詳細。
ラテンはどの国がどこにあるかなじみが薄いのでアメリカに近い方から順番に行く。ダラダラ書くので興味ある人だけ世界地図を開いてみていただきたい。

*修正:ペルーとチリの評価が逆だったので修正

・メキシコ
アメリカのすぐ南で国境があるところ。国境部分だけでなくかなり広い。国境近くで開催される大会に近くのアメリカ勢が遠征して行くことや、メキシコ籍ながらアメリカのCPT大会にしょっちゅう参加するタイプの人もいる。大会も結構色々開催されており、格ゲーシーンはアメリカ並みに盛んといえる。
2016はマルチゲーマーKusanagi(かりん。2018はさくら?)が活躍。Gama(キャミイ),JaviRog(バイソン),AlexisPinto(ケン),ElTigre(ララ)といったメキシコ籍のプレイヤーがアメリカの大会で活躍することあり。今年はMaximof(ラシード)コスタリカ大会で優勝、地域決勝進出の可能性あり。

パナマコスタリカ
南米大陸への接続部分の細いところ。格ゲーシーンがどうなっているかかなり謎なのだが、コスタリカ大会は例年CPT認定を受けておりそこそこの規模はある模様。そしてここで有名なのがパナマDoomSnake(バルログ)で、彼は2017年から本格的に中米大会やアメリカ大会へ積極的に遠征、結果を残しているバルログプレイヤー。昨年は中米優勝経験もあり、今年の地域決勝にも出場濃厚である。

ドミニカ共和国
そこからカリブ海をはさんで浮かぶ島のひとつが格ゲー勢がしょっちゅう聞く謎の国ドミニカ共和国である。シーンとしては中米南米よりもアメリカのフロリダが距離的にも近く、オンラインや大会で互いに遠征越境したり隣接した地域といえる。
プレイヤー的にはMenaRD,Cabaの説明不要の2強だけでなく、四天王*4DRRay(バルログ→いぶき),CrossOver(豪鬼)が今年も好成績、去年直前予選でネモを追い詰めたJochy(豪鬼)、MenaRD設立チームTigers所属のLuiMan(ダルシム)、MenaRD開催EVO招待大会優勝者Lilo24k(バイソン)、フロリダ在住っぽい?がドミニカ籍で活躍しているDRmandrake(ユリアン)など様々なプレイヤーが台頭してきている。
ちなみにSFVになった2016年以降の「ドミニカCPT大会」はアメリカを含む他国からの遠征を毎回防衛し続けていたのだが、今年のクリスTがようやくその防衛を突破した。

プエルトリコ
そのドミニカの東側の小さな島がプエルトリコプエルト・リコでPR。ちなみにこれがPRログのPRである。
シーン的にはPRmono(ファン)が毎年大会FirstAttackを開催、アメリカからも数多くの遠征のある非常に評価の高い大会となっており、かつその主催者PRmonoがトッププレイヤーでありアメリカ大会での活躍やお隣のドミニカ上位層と五分の戦いを繰り広げている(2017年は471P,2018はEvo33th)

・コロンビア
パナマにくっついている南米大陸の入り口。シーンとしてはここも結構謎で、CPT認定大会はあるがプレイヤーとしてはioRoS(ネカリ)という人がアメリカ遠征でそこそこいい結果を出すくらい…だったのだが、なんとioRoSと同チーム所属のSerpentaurus(是空)なるプレイヤーが先日SCRで大活躍(順位は17位)。ラテンPはほぼ持っていないため地域決勝は絶望的だが、オープンプレミア部分に出場するのかどうかが一部から注目されている。

・ペルー
さらにそこから西海岸側の国。シーンとしては年一の大会があるくらいしかわからない。大会結果は隣国に押されてはいるがしっかり根付いている。今年は特にRaptor|Pikoro(Picoro)(ベガ)が好成績。地域決勝出場をほぼ確定させている。

・チリ
格ゲーでは何かとなじみのある西海岸の細長い国。アルカプKainやスマブラZeRoの輩出、KOFの世界的強豪国といった背景があり、チリ勢が隣国へ遠征参加して入賞、というケースが多々あるためかなり盛んな雰囲気がある。SFVではKOF勢でもあるMisterio(かりん→コーリン)が強豪+FGCの中心といった雰囲気で、主な実績あるプレイヤーはMoise,Baek,YoungHou、チームとしてDM,2DRがある。

・アルゼンチン
南米の南端。ここは一応CPT大会があるが本当に謎。ブラジル勢やチリ勢が遠征することが多い。

・ブラジル
最後になったが大陸の東側全体がブラジル。むちゃくちゃ広い。大会がある主要都市に中米から行くなら飛行機で10時間以上かかる。
冒頭に書いたがこれまではBrolynho(ネカリなど)1強だったが、昨年Brolynhoに次ぐポジションだったHKdash(ベガ)、Stunner(キャミイ)が今年も好結果、これまで彼らに抑え込まれていたPauloWeb(ララなど)、ArthuroRay(豪鬼)、Pr3da(ユリアン)、Shingolex(バイソン)らも上位に肉薄。昨年ブラジル代表であり8月からアメリカ修行中のDidimokof(ダルシム)、今年急に出現したメナト使いZenith(メナト)、そしてさらにはスト4時代のCC出場者ChuChu(春),Keoma(かりん)まで復活して好結果を残している。特にKeomaは2016から上位に行けそうなところまではいっていたが、今年はようやくCPTで優勝という結果を得て好調である。

 

おわりに
繰り返すが、2015年ウル4晩年にKeomaという逸材が「発見」されたのがブラジルプレミアであり、今年2018年は2015年以来のブラジルプレミアということになる。
3年ぶりの大会で「発見」されるのが一体誰になるのか?遠征勢の動向は?そして中米vs南米の決戦の行方はどうなるのか?それらが複雑に絡まり合いまったく展開が読めないのが今年のブラジルプレミアである。

*1:CBSFVで検索すると出てくる。ブラジル上位層がカジュアルに参加して毎週ハイレベルな模様

*2:2017決勝は色々あってトップのMena,Brolynhoが不参加

*3:これは今年の地域決勝切符ルール的に確定している

*4:白水さん提唱